寝ぼけてうっかり!ヘアワックスとリップクリームを間違えた話
朝のドタバタが招いたまさかの失敗
朝、目が覚めても体はまだ寝ぼけている。そんな状態で支度をしていると、思わぬ失敗をしてしまうことがあります。これは私がまだ完全に目が覚めていない状態で、髪をセットしようとした時の出来事です。
その日は少し寝坊してしまい、時間に余裕がありませんでした。急いで顔を洗い、着替えを済ませて、最後に髪を整えようと洗面所に向かいました。いつも使っているヘアワックスは、鏡の前の棚の決まった場所に置いてあります。まだ少し薄暗かったのですが、いつもの場所だから大丈夫だろうと、手探りで目的の容器を取りました。
蓋を開けて、指先に少量取った感触が、いつもより少し柔らかいように感じました。でも、「まぁ、種類によってはこんな感触のもあるかな」と深く考えず、そのまま髪の毛に塗りつけてしまいました。前髪やサイドを整えようとゴシゴシと馴染ませたのですが、どうも髪がまとまるどころか、やけにベタベタして重くなってしまいます。しかも、なんだか甘いような、フルーティーな香りも漂ってきました。
「あれ?なんか変だな」と思って、手に取った容器をよく見てみると、そこには「リップクリーム」と書いてありました。ヘアワックスとサイズも形も似ていた、愛用のリップクリームだったのです。寝ぼけていたせいで、完全に間違えてしまったようでした。
鏡に映った自分の髪は、リップクリームで一部分だけがテカテカと光り、塊になってしまっています。慌てて髪を洗い直す羽目になり、さらに時間がなくなってしまいました。結局、その日は髪をセットする時間がなくなり、そのまま家を出ることになりました。
こんな些細な間違いなのに、なぜか朝からとても疲れてしまいました。でも、ベタベタの髪と甘い香りに包まれながら、「まさか髪にリップクリームを塗るなんて」と、なんだかおかしな気持ちにもなりました。
その日以来、どんなに急いでいても、朝の支度で何かを使う時には、それが何なのかをしっかり確認するようになりました。特に、見た目が似ているものは要注意だと身をもって知った出来事でした。