スキャンしたのに! セルフレジで買ったつもりが買えてなかった話
セルフレジで起こったまさかの事態
週末の夕方、急いで買い物を済ませたくて近所のスーパーに行きました。レジに並ぶのは面倒だったので、空いていたセルフレジを利用することにしました。
商品のスキャンは順調に進みました。ピッ、ピッ、とバーコードを読み取っていく作業は嫌いではありません。スムーズに全ての商品をスキャンし終え、「よし、終わった」と達成感を感じました。画面を見ながら支払い方法を選択するのですが、その日はなぜか急いでいたせいか、スキャンが終わったことに安心してしまったのです。
そのまま商品をエコバッグに詰め始め、スキャン済みの商品とそうでないものが混ざらないように気をつけながら、テキパキと袋に詰めていきました。バッグがいっぱいになり、「ありがとうございました」という機械音声を聞いたような聞かないような曖昧な記憶と共に、そのままレジを離れて出口に向かいました。
お店を出て数メートル歩いたところで、ふと違和感を覚えました。あれ、レシートをもらってないな、と。ポケットやカバンを探しても見つかりません。セルフレジだと自分で発行ボタンを押すこともあると思い出し、そういえば支払い操作をした記憶が曖昧なことに気づきました。まさか、と思いながらスマホの決済アプリの履歴を確認すると、そのスーパーでの支払い記録がありません。
慌ててお店に戻り、先ほど利用したセルフレジを見てみると、どうやら私は商品を全てスキャンしただけで、肝心の支払い操作を完了していなかったようです。スキャンが終わった時点で「お会計に進む」のようなボタンを押さなければいけなかったのに、スキャンしたことに満足して、そのまま商品を袋に詰めてレジを離れてしまっていたのです。
幸い、お店の方に事情を説明すると、快く対応してくださいました。改めて支払いをして、無事に買い物を終えることができましたが、その時は顔から火が出るほど恥ずかしかったです。まるで万引き犯のように見られてしまったらどうしよう、という焦りもありました。
それ以来、セルフレジを利用する際は、必ず支払い完了画面を確認し、レシートが出てくるまでその場を離れないように気をつけています。スキャンだけでは買い物は終わらない、という当たり前のことを痛感した出来事でした。