テスト前夜、寝落ちで起きたら… まさかの試験開始ギリギリだった話
テスト前夜の悲劇
大学のテスト期間中、特にヤマ場となる科目のテスト前夜のことでした。過去問を解いたり、教科書を読み込んだりと、日付が変わるのも忘れて必死に勉強していました。集中力を持続させるために、少しだけ休憩しようとベッドにごろんと横になったのが運の尽きでした。
気づいたら朝
「あと5分だけ…」そう思って目を閉じたはずが、次に目を開けたのはスマホのアラームが鳴り響く音でした。ぼんやりと画面を見ると、表示されていた時刻に一瞬フリーズしてしまいました。
なんと、試験開始時刻のわずか30分前だったのです。
大パニック
慌てて飛び起きましたが、脳はまだ寝ぼけているのかすぐに状況を把握できません。部屋の中を見渡すと、机の上には広げっぱなしの教科書やノート、そしてアラームを止めるために手にしたスマホ…。ようやく事態を理解し、一気に血の気が引きました。
顔を洗って着替える間も、頭の中は「どうしよう、遅刻するかも」「いや、もう遅刻してる時間だ」「せっかく頑張ったのに…」とぐるぐる。いつもならもっと余裕を持って準備するのに、その日はもう何も考えられず、とりあえずカバンに教科書と筆記用具を詰め込み、猛スピードで家を飛び出しました。
冷や汗ダラダラ
電車に乗ってからも、時計を何度も確認し、とにかく最寄り駅から大学まで全速力で走りました。汗だくになりながら教室に滑り込んだ時には、すでにほとんどの学生が着席していて、試験の説明が始まるところでした。先生に深々とお詫びをして席に着きましたが、心臓はバクバク、手も震えていて、なかなか試験に集中できませんでした。
周りの友達も驚いた顔で見ていましたが、声をかける余裕もなく、ただただ焦るばかりでした。幸い、試験時間には間に合ったので無事にテストを受けることはできましたが、寝坊した自分への情けなさと、あの時のパニックは忘れられません。
その日以来…
この一件があってから、テスト前夜に仮眠を取る時は、どんなに眠くても必ずタイマーをセットし、ベッドではなく机でうとうとするようにしています。そして、試験当日はいつもより早起きすることを心がけるようになりました。あの朝の冷や汗は、忘れられない教訓となっています。