電車で爆睡! 起きたら知らない街だった話
いつもの電車でつい…
大学の授業が長引いて、そのあとアルバイトがあった日でした。朝からバタバタしていて、電車に乗った時にはもうヘトヘトでした。最寄りの駅までは乗り換えなしで座っていけるので、「ちょっとだけウトウトしようかな」と思ったのが間違いでした。
電車に揺られているうちに、いつの間にか本格的に眠ってしまったようです。座れた安心感と疲労で、ぐっすり寝てしまいました。
目覚めたらそこは…
どれくらい時間が経ったのかも分からないまま、ガタンという音で目が覚めました。窓の外を見ると、いつも見慣れた風景とは全然違う景色が流れていました。駅に止まったので慌てて降りてみると、駅名も全然知りません。
「え、ここどこ…?」
一瞬頭が真っ白になりました。周りには降りる人も少なく、静かな駅でした。これはヤバいと思ってすぐにスマホを取り出し、現在地を確認しました。なんと、普段利用している路線の終点からさらに二駅も先まで来てしまっていたのです。
焦りと絶望、そして帰宅
乗り過ごしてしまったことに気づいた瞬間、冷や汗が止まりませんでした。家とは全く逆方向ですし、この駅まで来た電車はしばらく折り返しがないようでした。急いで時刻表を調べましたが、乗り継ぎも悪く、家にたどり着くまであと一時間以上はかかることが分かりました。
その日は友達と夜ご飯を食べる約束をしていたのですが、もちろん間に合いませんでした。事情を説明して謝り、一人で知らない街の駅のベンチに座って、とぼとぼと電車を待つしかありませんでした。
この一件以来、電車で寝るのが少し怖くなりました。疲れている時は、乗り過ごし防止のためにわざと座らないようにしたり、短い区間でもアラームをセットしたりするようになりました。当たり前の移動なのに、予期せぬ場所に行ってしまうとこんなにも大変なんだと身にしみて感じた出来事でした。